概要
あなたの会社では、複数の Amazon VPC を別々の AWS リージョンに配置しています。各 VPC には重要なビジネス情報があり、その情報は 3 つの VPC すべての間で利用できる状態にしておく必要があります。ネットワークエンジニアであるあなたは、VPC 間の通信を実現する、AWS のマネージド型ネットワーク接続オプションの調査を依頼されました。
調査した結果、VPC ピアリングと AWS Transit Gateway を使った接続を構成してテストすることにしました。また、設定プロセスとルーティングコントロールの管理を比較する必要もあります。
このラボでは、VPC ピアリングと AWS Transit Gateway について学習します。2 つの個別の AWS リージョンに配置された 3 つの Amazon VPC 間で、ネットワークのルーティングを設定します。 各 VPC には Amazon EC2 インスタンスが 2 つ配置されています。これらの EC2 インスタンスを使用して、VPC 間のネットワーク接続をテストします。
目標
このラボを修了すると、以下のことができるようになります。
- VPC ピアリングを使用して、可用性と耐障害性に優れたネットワーク接続を作成する。
- VPC ピアリングのルーティングコントロールを設定する。
- AWS Transit Gateway を使用して、可用性と耐障害性に優れたネットワーク接続を作成する。
- AWS Transit Gateway のルーティングコントロールを設定する。
前提条件
ルーティングテクノロジー、IP アドレス指定、Amazon VPC の概略的な理解など、ネットワーキングに関する基本的な理解
推奨: 2 年のネットワーク経験、2~5 年の AWS の使用経験
取り上げるトピック
- タスク 1: リージョンをまたいだ VPC ピアリング接続を設定する
- タスク 2: VPC ピアリング接続全体に対してネットワークトラフィックのルーティングを設定する
- タスク 3: VPC ピアリング接続全体のネットワーク接続をテストする
- タスク 4: 任意 – VPC ピアリング接続全体のネットワークトラフィックをセグメント化する
- タスク 5: VPC ピアリング接続を削除する
- タスク 6: AWS Transit Gateway 接続を設定する
- タスク 7: AWS Transit Gateway アタッチメントを設定する
- タスク 8: AWS Transit Gateway 接続全体でネットワークトラフィックのルーティングを設定する
- タスク 9: AWS Transit Gateway 接続全体のネットワーク接続をテストする
- タスク 10: 任意 – AWS Transit Gateway 接続全体のネットワークトラフィックをセグメント化する
VPC ピアリングとは
VPC ピアリング接続は、2 つの VPC 間のネットワーク接続です。 プライベート IPv4 アドレスまたはプライベート IPv6 アドレスを使用して、その 2 つの VPC 間でトラフィックを ルーティングできるようにするものです。それぞれの VPC に存在するインスタンスは、同じネットワーク内に存在するかのように 相互に通信できます。VPC ピアリング接続は、自分のアカウントに属する VPC 間、 または別の AWS アカウントに属する VPC との間で作成できます。VPC を 異なるリージョンに配置することもできます (これはリージョン間 VPC ピアリング接続とも呼ばれます)。
AWS Transit Gateway とは
AWS Transit Gateway は中央ハブを経由して VPC とオンプレミスネットワークを 接続します。これにより、ネットワークが簡素化され、複雑なピアリング接続関係が 解消されます。AWS Transit Gateway はクラウドルーターとして機能します。
AWS Transit Gateway には、通常の VPC ルーティングテーブル (VPC ピアリングと AWS Transit Gateway の両方で使用される) に加えて独自のルーティングテーブルがあるため、ルーティングの柔軟性がさらに高まります。AWS Transit Gateway のルートテーブルでは、複数のルートテーブルを作成し、そのテーブルに Amazon VPC やその他のネットワーク接続 (VPN や Amazon Direct Connect など) を関連付けることで、ネットワークのセグメンテーションが可能になります。
VPC ピアリングと AWS Transit Gateway のどちらを使用しても、耐障害性と 可用性に優れたネットワークアーキテクチャを構成できます。